毛嚢炎のリスク

レーザー照射後の肌に毛嚢炎(もうのうえん)ができることがあります。毛穴や周辺に赤みを帯びた発疹や白い吹き出物のような発疹が出る症状です。

痛みやかゆみを伴うこともあり、症状が進行すると化膿する場合もあります。

毛嚢炎が発生する原因

レーザー照射による肌のバリア機能低下

毛嚢炎が生じる原因の一つは、レーザー照射後の肌が外部からの刺激に敏感になることにあります。

レーザー照射時に発生する熱が肌へのダメージとなり、外部の刺激から皮膚表面を保護するバリア機能を低下させるためです。

バリア機能が低下した肌に雑菌が入ると、炎症を起こす可能性が高まり、毛嚢炎ができることがあります。

特に顔や背中、胸は、雑菌が繁殖する要因となる皮脂や汗の量が多いため、照射後に毛嚢炎ができやすい傾向があります。男性の場合、ヒゲを照射した後の頬やアゴ周り、首元などに症状が出る方もいます。

施術後の肌への雑菌の侵入を予防するには、肌や身の回りを清潔に保ちましょう。顔は、鼻や口周りの骨格に凹凸がある部分だけでなく、アゴ周りも丁寧に洗うことがポイントです。

また、顔や身体の汗をかいたままにすると雑菌繁殖の原因となるので、こまめにふき取り、シャワーで洗い流してください。

外部環境や自己処理による肌への刺激

乾燥、紫外線ダメージも肌のバリア機能低下を助長し、雑菌が侵入しやすい肌状態をつくる原因となります。

また、ヒゲ剃りなどの自己処理も肌のバリア機能の低下につながり、レーザー照射後の毛嚢炎発生につながることがあります。

レーザー照射前後は、ローションや乳液、クリームで顔や身体をしっかりと保湿しましょう。

頬やアゴ周りなどのヒゲ剃りを日常的に行う部位は、角質層が削られ、特に乾燥しやすい状態のため、丁寧に肌に潤いを与えてください。

背中や腰回り、お尻などの手が届きにくい場所は、くまなく保湿するためスプレータイプの化粧水などを使うこともポイントです。

さらに紫外線対策として、長袖・ロングパンツといった肌を露出しない服装を心がけてください。ヒゲなど顔周りを照射する場合、日焼け止クリームや帽子、サングラスなどを使用しましょう。

また、レーザー照射後はできるだけ自己処理を控えてください。照射後に伸びたヒゲを剃る場合は、電気シェーバーを使用しましょう。毛の流れに沿ってシェーバーを動かし、肌に負担をかけにくいシェービングを心がけましょう。

レジーナクリニック オムの対応

施術時の衛生管理の徹底

レジーナクリニック オムでは、施術に使用する機器や備品は都度消毒しています。

施術室も使用のたびに除菌・清掃を徹底するなど衛生管理に注意を払い、患者様の肌への雑菌やウイルス侵入防止に取り組んでいます。

毛嚢炎の診察や薬の処方は追加費用なし

レーザー照射後の肌に毛嚢炎ができたときは、通院中のレジーナクリニック オム各院にご連絡ください。医師が診察し、毛嚢炎の症状に応じた処置や薬の処方を追加費用なしで行います。

毛嚢炎は放置すると色素沈着を起こし、痕が残るリスクもあります。また、毛嚢炎が悪化し、炎症や化膿を起こしている場合、次回施術で患部の照射を避けたり、毛嚢炎の範囲によっては施術を見送ったりすることもあります。

毛嚢炎の症状が現れた場合、ヒゲ剃りなどの自己処理、日焼けなど、患部に刺激を与えることは避け、できるだけ早くクリニックでの処置を受けるようにしてください。